Alexandriaが最新バージョンのソースコードを自動的に取得可能とする事で、継続的なインテグレーションに相応しいものに理想的な形で仕上がっています。

継続的なインテグレーションは、eXtreme Programmingの前提となるアプローチ手法です。このアイディアは、長らく、オープンソースのプロジェクトの重要な部分ではあったのですが、今やより広く受け入れられ、正式に認められてきています。

Alexandriaは、Antをビルドツールとして使い、プロジェクトをビルドする機能を提供します。モジュールのビルドにAlexandriaを利用可能にするには、<build>タグをglobal.xmlファイルに追加してください。

Alexandriaは、クラッシュを避ける為、ソースライブラリと、ANT（Alexandriaで使用される）とを、異なるJVM上でビルドを行います。 つまり、モジュールに必要なクラスを特定するためのclasspath属性（訳注：XML上の属性）が必要となります。 ビルド用の出力ディレクトリなどといったプロパティで、デフォルトと異なる値となっているAntでのプロパティは、 <arg>タグを使う事で、上書きされる事となります。

	<build buildfile="build.xml" target="main" classpath="lib/mylib.jar"> <arg name="build.dir" value="build"/> </build>

Alexandriaは、JUnit Antタスクからの出力情報の解析機能もサポートしています。JUnitは、Javaアプリケーションのユニットテストを行うための、Javaベースのフレームワークです。

AlexandriaがJUnitタスクからの出力情報を利用するためには、XMLフォーマッタを使って形式化（フォーマット）される必要があります。以下、JUnitタスクの利用に関する例を挙げます。

	<property name="test.format" value="plain"/>

もし、開発者にテストを実行させ、プレーンテキスト出力形式で出力させたいと思えば、デフォルトが"plain"であり-DオプションでXMLを上書き可能な（訳注：XMLで記述される変数）変数を使うと良いでしょう。

	<junit printsummary="yes" haltonfailure="yes"> <classpath> <pathelement location="${build.tests}" /> <pathelement path="${java.class.path}" /> </classpath> <formatter type="${test.format}" /> <batchtest fork="yes"> <fileset dir="${src.tests}"> <include name="**/*Test*.java" /> <exclude name="**/AllTests.java" /> </fileset> </batchtest> </junit>

Testのターゲットは、<test>タグを使ってglobal.xmlファイルの中に記述されています。 <test>タグには、"buildfile"及び"target"という2つの属性が含まれます。 "buildfile"属性値は、testのターゲットを含むAnt用のビルドファイルの名前であり、 "target"属性値は、Antが起動する対象となる名前です。 <test>タグは、付随的に、"classpath"属性値（クラスのバージョンの問題を回避するため、常に異なるJVM上で走ります） を取る事ができます。また、<arg>タグは、Antにプロパティ値を通す（訳注：上書きする）ために使用されます。

	<test buildfile="build.xml" target="test" classpath="lib/mylib.jar"> <arg name="test.format" value="xml"/> </test>