初期化が終了した後、クライアントアプリケーションはドメインへのアクセスを
要求する事が可能となります。2つの異なるメソッド呼び出しのうちの一つを使います:
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Domain.accessNamespace(SecurityToken securityObject, String
namespace)は、指定した名前空間へのアクセスに使います。
このメソッドはNamespaceAccessTokenを戻します。
NamespaceAccessTokenは、其の後に、アプリケーションによる名前空間の処理の実行に使われます。
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Domain.accessDomain(SecurityToken securityObject)は、
このドメインで登録されている名前空間を列挙します。これにより、
アプリケーションは利用可能な名前空間のリストを拾い上げる事が出来ます。
ドメインは、クライアントにアクセスを許すべきかどうかを決定する為、引数としてオブジェクトを(securityObject型)使います。
良い候補の例として、クライアントサーブレットへの参照があります。
ドメインがアクセスを認めれば、クライアントに一つ以上のNamespaceAccessToken(s)を渡します。
NamespaceAccessTokenは、実際の名前空間オブジェクトの参照をクライアントアプリケーションから完全に見えない形にするのに使われる、ラッパー・オブジェクトです。
名前空間オブジェクトに対する全ての処理を認証・コントロールする為に、Slideはこのオブジェクトを使います。
NamespaceAccessTokenを使う事で、アプリケーションはヘルパ機能へのアクセスを得る事が出来ます。
これらのヘルパインターフェースは、名前空間オペレーションをオペレーションのカテゴリにグループ化します。例えば、
Structure・ Security・ ContentManagement・Lockingです。
NamespaceAccessTokenオブジェクトは、クライアントにトランザクション区分を制御可能とするUserTransactionインターフェースを実装しています
(詳細については、Java Transaction API のドキュメントを御覧下さい)。
SlideTokenは、サーブレットコンテナによって引き出され、全てのヘルパ機能の第一引数として与えられます。
現在のセキュリティPrincipal及び(あるいは)その証明書を特定する為に、ヘルパ機能によって使われます。
また、ユーザトランザクションの状態についての情報を格納するのにも使われます。
非常に重要な指摘として挙げられるのは、適切に設定された環境下に置かれたクライアントアプリケーション
だからといって、サーブレットコンテナがPrincipalオブジェクト(java.securityパッケージから)を渡す事を除いて、
いかなるアクションをも遂行するというわけではない、という事です。
サーブレットを通じたアクションを行う本人の証明書だけをサーブレットは持ちます(所定の時間に)。
単独では何も出来ません。