Jakarta Slide プロジェクトには、 Slideレポジトリ内に格納されたコンテンツへのアクセスと表示を行うウェブベースのプレゼンテーション層の作成のサポートを行う、JSPタグライブラリもあります。

タグライブラリのコードを少なくするため、列挙や条件文のような基本的な機能のサポートに関しては、既にあるタグライブラリを使います。 現在サポートしているライブラリの２つは：Struts 1.x及びJSP Standard Tag Library (JSTL：JSP標準タグライブラリ)早期アクセス版です。 Slideタグライブラリは、それだけでは十分ではありませんが、基本となる上述のライブラリのうちの一つを必要とします。

Strutsのタグライブラリには、 Slideでのウェブインターフェースの作成を賄う多くのタグがあります。 これらのタグは、Strutsによって提供されるタグや表現言語と極めてうまく統合されるようデザインされています。

Strutsの詳細情報に関しては、 http://jakarta.apache.org/struts/を御覧下さい。

警告： このタグライブラリは、まだ実験的であり劇的な変更が将来的にあり得る事を押さえておいて下さい。

タグ名	説明
domain	SlideドメインをBeanとして公開します
namespace	特定のSlide名前空間をBeanとして公開します
node	Slideで特有のObjectNodeをBeanとして公開します
revision	ObjectNodeのrevision-descriptorをBeanとして公開します
content	ノードの中身を取り出します
property	ノードのプロパティをBeanとして公開します
iterateLocks	指定した深さまで、名前空間のスコープ範囲にある全てのロックを列挙します
iterateMembers	指定された深さまでの、ノードの全ての子孫を列挙します

このタグの主な目的は、定義された名前空間のリストを列挙する手段を提供する事です。

このタグによって公開されるDomainBeanは、以下のプロパティを持っています：

• defaultNamespace: domainの名前空間を表すNamespaceBeanオブジェクト
• defaultNamespaceName: domainのデフォルトの名前空間の名前
• namespaces: domainの名前空間全ての、NamespaceBeanオブジェクトとしてのコレクション
• namespaceNames: 定義された名前空間全ての名前のコレクション

domainタグの中身（訳注：<domain>domain_name</domain>のうちのdomain_name）に対してのみこのBeanは公開されます。

属性名	説明
id	DomainBeanが使えるスクリプト変数（及びスコープ範囲内の関連したページ）の名前を指定します [Required]

このタグで、アクセスされるべき名前空間を選択する事が出来ます

namespaceタグは、オプションとして、以下のプロパティのあるNamespaceBeanを公開します：

• name: namespaceの名前
• usersPath: ユーザーのノードが格納される場所へのパス

namespaceタグの中身（訳注：<namespace>namespace_name</namespace>のうちのnamespace_name）に対してのみこのBeanは公開されます。

属性名	説明
id	NamespaceBeanが使えるスコープ範囲である"page"属性の名前を指定します。
name	アクセスされるべき名前空間の名前を指定します [Required] [RT Expr]

nodeタグを使って、Slide名前空間の特別なObjectNode にアクセスする事が出来ます。

このタグは、オプションとして、以下のプロパティのあるNodeBeanを公開します：

• branches: ノードに存在するブランチ（枝）の名前のコレクション
• children: NodeBeanオブジェクトとしての、ノードの子のコレクション
• hasChildren: ノードに子があるかどうか
• hasRevisions: ノードに履歴があるかどうか
• isLocked: ノードがロックされているかどうか
• isVersioned: ノードにバージョンがあるかどうか
• locks: ノードに対する現在有効なロックの、LockBeanオブジェクトとしてのコレクション
• name: ノードのリーフ名
• parent: NodeBeanとしての、親ノード
• permissions: PermissionBeanとしての、ノードに定義されているパーミッションのコレクション
• revisions: RevisionBeanオブジェクトとしての、ノードの履歴のコレクション
• initialRevision: RevisionBeanオブジェクトとしての、初期履歴
• latestRevision: RevisionBeanオブジェクトとしての、ノードの最終履歴
• roles: ノードが有するロール名のコレクション
• type: ノードの型：string
• uri: ノードのURI

nodeタグの中身（訳注：<node>node_name</node>のうちのnode_name）に対してのみこのBeanは公開されます。

属性名	説明
id	NodeBeanが使えるスクリプト変数（及びスコープ範囲内の関連したページ）の名前を指定します
uri	アクセスするノードのURIを指定します [RT Expr]
uriName	アクセスするノードのURIを含むBeanの名前
uriProperty	uriNameで指定されるBeanのプロパティ名：uriNameのgetterメソッドは、アクセスするノードのURIを戻す
uriScope	uriNameプロパティで名前がつくBeanをどこまで検索するかという、Beanのスコープ。指定が無ければ'あらゆるスコープ'になります。
resolveLinks	ノードを取り出す際にリンク（link）を解決させるべきかどうかを指定します [RT Expr]

revisionタグを使って、バージョン番号の指定あるいはブランチ名の指定を行う事で、ノードの指定した履歴にアクセスする事が出来ます。nodeタグ内でネストされていなければなりません。

propertyタグは、以下のプロパティのあるRevisionBeanを公開します：

• branch: revisionが属するブランチ名
• number: revisionのバージョン番号
• properties: PropertyBeanオブジェクトとしての、revisionのプロパティのコレクション

revisionタグの中身（訳注：<revision>revision_name</revision>のうちのrevision_name）に対してのみこのBeanは公開されます。

属性名	説明
id	RevisionBeanが使えるスクリプト変数（及びスコープ範囲内の関連したページ）の名前を指定します
number	取り出す履歴のバージョン番号を指定します [RT Expr]
branch	取り出す履歴のブランチ名を指定します [RT Expr]

contentタグを使って、ノード（あるいは、そのノードに特有の履歴）の実際の中身にアクセスする事が出来ます。

'id'属性を使えば、ノードの中身はページコンテキストの中でString型で公開されます。 あるいは、'idReader'属性を指定すれば、java.io.Readerオブジェクトとしてノードの中身を利用出来ます。 今の２つの属性が何も指定されていなければ、ノードの中身は出力ストリームに印字されます。

属性名	説明
id	ノードの中身が使えるスコープ範囲である"page"属性の名前をString型で指定します。
idReader	ノードの中身が使えるスコープ範囲である"page"属性の名前をjava.io.Reader型で指定します。

propertyタグを使って、ノードやその履歴の、指定したプロパティにアクセスする事が出来ます。 nodeタグあるいはrevisionタグ内でネストされていなければなりません。

propertyタグは、'id'属性を含めるならば、以下のプロパティのあるPropertyBeanを公開します：

• name: propertyの名前
• namespace: propertyの名前空間
• value: propertyの値：string型

propertyタグの中身（訳注：<property>property_name</property>のうちのproperty_name）に対してのみこのBeanは公開されます。

属性名	説明
id	PropertyBeanが使えるスクリプト変数（及びスコープ範囲内の関連したページ）の名前を指定します
namespace	propertyの名前空間を指定します [RT Expr]
name	propertyの名前を指定します [RT Expr]

このタグは、Strutsのiterateタグを拡張し、名前空間内で現在有効なロックを、名前空間のあるスコープから始まって指定可能な深さまで列挙します。

ロックの列挙（iteration）のスコープは、親nodeタグのURIによって決まります。ですから、iterateLocksタグはnodeタグにネストされていなければなりません。

このタグは、全ての列挙ステップにてLockBeanを公開し、LockBeanは以下のプロパティを持ちます：

• objectUri: ロックされたオブジェクトのURI
• subjectUri: ロックを保有するサブジェクト（subject）のURI
• typeUri: actionノードを指し示す、ロックのタイプを定義するURI
• expirationDate: ロックの有効期限：java.util.Dateオブジェクト
• isExclusive: ロックが排他的かどうか
• isShared: ロックが非排他的かどうか

iterationタグの中身に対してのみこのBeanは公開されます。

属性名	説明
id	LockBeanが使えるスクリプト変数（及びスコープ範囲内の関連したページ）の名前を指定します
depth	ロックを検出する深さを指定します [RT Expr]
indexId	各々の列挙（iteration）のコレクションの現在のインデックス番号を含む JSP Beanの"page"スコープの名前 [RT Expr]
length	このpageで列挙されるロックの最大数。望んでいる値を直接表すinteger型でも、同様の値を定義するjava.lang.Integer型のJSP Bean（どのスコープでも）の名前でも、構いません。これが無ければ、列挙が実行される数に限りがなくなります。 [RT Expr]
offset	どのロックから列挙するかを表す、開始位置の相対零インデックス番号。望んでいる値を直接表すinteger型でも、同様の値を定義するjava.lang.Integer型のJSP Bean（どのスコープでも）の名前でも、構いません。これが無ければ、この値は0であると見なされます（つまり、コレクションは始めから列挙されるという事です）。 [RT Expr]

このタグは、Strutsのiterateタグを拡張し、直接的・間接的なノードのメンバを全て、指定可能な深さまで列挙します。 オプションとして、ロール及び（あるいは）タイプによってノードを「含め」たり「除外」したりすることが出来ます。

メンバの列挙（iteration）のスコープは、親nodeタグのURIによって決まります。ですから、iterateMembersタグはnodeタグにネストされていなければなりません。

このタグは、全ての列挙ステップにてNodeBeanを公開します。NodeBeanのプロパティのリスト化のためのnodeタグの文書を御覧下さい。

属性名	説明
id	NodeBeanが使えるスクリプト変数（及びスコープ範囲内の関連したページ）の名前を指定します
depth	メンバのトラバーサルの深さを指定します [RT Expr]
excludeTypes	Iterationから除かれるべき、ノードタイプのコンマ区切りのリスト（例：subject,action,group） [RT Expr]
excludeRoles	Iterationから除かれるべき、ノードロールのコンマ区切りのリスト（例：user,root） [RT Expr]
includeTypes	Iterationに組み込まれるべき、ノードタイプのコンマ区切りのリスト（例：subject,action,group）。excludeTypesで列挙されているタイプは、組み込まれません。例え、そのタイプがこの属性にかかれていたとしても、です。 [RT Expr]
includeRoles	Iterationに組み込まれるべき、ノードロールのコンマ区切りのリスト（例：user,root）。excludeRolesで列挙されているロールは、組み込まれません。例え、そのロールがこの属性にかかれていたとしても、です。 [RT Expr]
indexId	各々の列挙（iteration）のコレクションの現在のインデックス番号を含む JSP Beanの"page"スコープの名前 [RT Expr]
length	このpageで列挙されるメンバの最大数。望んでいる値を直接表すinteger型でも、同様の値を定義するjava.lang.Integer型のJSP Bean（どのスコープでも）の名前でも、構いません。これが無ければ、列挙が実行される数に限りがなくなります。 [RT Expr]
offset	どのメンバから列挙するかを表す、開始位置の相対零インデックス番号。望んでいる値を直接表すinteger型でも、同様の値を定義するjava.lang.Integer型のJSP Bean（どのスコープでも）の名前でも、構いません。これが無ければ、この値は0であると見なされます（つまり、コレクションは始めから列挙されるという事です）。 [RT Expr]